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①オフィスや商業施設からの排出・集積
(三菱他所・三井不動産・東急不動産 等) -
②オフィスプラ等の収集・運搬・梱包等
(市川環境エンジニアリング・都市環境エンジニアリング) -
③選別・洗浄と再生剤の製造
エム・エム・プラスチック
Case Details
事例詳細
リサイクル困難なプラスチックごみのリサイクルに向けた活動
(プラスチック資源循環に向けた革新的技術・ビジネス推進プロジェクト)
- プロジェクト概略
- 当社グループでは、オフィスや商業施設などから排出される事業系プラスチックなど(以下、「オフィスプラ等」という。)の新たな資源循環モデル事業として、東京都と共同で行う実証事業として、三菱地所株式会社・三井不動産株式会社・東急不動産株式会社等の協力事業者とともに、環境省の助言を得ながら、オフィスプラ等の効率的なマテリアルリサイクル(材料リサイクル)の実現に取組みました。
Problem課題
色々な素材や異物が含まれるプラスチックごみのリサイクルフローの構築
これまで、オフィスや商業施設などから排出されるオフィスプラ等は、マテリアルリサイクルが難しく、RPF※などの熱回収(サーマルリサイクル)や焼却処理が主流となっていました。その要因としては、マテリアルリサイクルに係るコスト負担が焼却処理などと比べて高いことと、食べ残しや割りばしなどのプラスチック以外の異物がプラスチックに付着したまま廃棄・回収される事でした。
オフィスや商業施設では、オフィスプラ等がマテリアルリサイクルのために分別して捨てられることはほとんどありません。本取組みでは、オフィスプラ等をどうやって分別し、効率的に回収するのかが大きな課題の1つとなりました。
オフィスプラ等のマテリアルリサイクルは、大きく分けて、「①オフィスや商業施設からの排出・集積」、「②オフィスプラ等の収集・運搬・梱包等」、「③複数のプラスチック素材の選別・洗浄と、再生材の製造」という3工程があります。本取組みでは、各工程で当社グループが主体的に関与しながら、協力事業者の協力・改善を含めた全体管理の役割を当社グループが担いました。
プラスチック素材の選別などのマテリアルリサイクルは、当社グループで容器包装プラスチックのマテリアルリサイクルを長年手掛けているエム・エム・プラスチック株式会社が得意とする分野であり、本取組みの実現に向けて大きく貢献し、高度な選別を実現させ、再生材の製造に成功しました。
本取組みはNHKの「おはよう日本(おはBizコーナー)」でも取り上げられるなど、その革新性が注目されています。
オフィスの廃プラを製品化 再びオフィスへ (nhk.or.jp)
今後は、オフィスや地域、社会の皆さまにお使いいただける再生材を利用した新たなプラスチック製品を製造することにより、マテリアルリサイクルによるプラスチック資源の循環を身近に感じてもらい、分別意識の向上につなげるとともに、より低廉なマテリアルリサイクルの実現を目指していきます。
Summary総括
エム・エム・プラスチック株式会社が当初より行っている容器包装のリサイクルの技術力は非常に高い評価を得ており、オフィスプラ等のリサイクルだけではなく、他のプラスチック類のリサイクルにも役立っています。今後も、様々な相談・課題に、「先ずは取り組んでみよう」という前向きな姿勢で、さらなるリサイクルの実現を目指して取組んで参ります。
Partner当社グループの関与企業