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実証事業を経て12月1日より事業参加

2023.11.29
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アパレル業界の新たな資源循環プラットフォーム

テラレムグループ株式会社(代表取締役社⾧: 水谷重夫)は、アパレル物流を担うセンコーグループホールディングス株式会社(代表取締役社長 福田泰久)の輸送網を活用し、動静脈一体物流を活用して効率的に廃プラスチックを回収し再生する資源循環プラットフォームの実証事業に参加してまいりました。実証事業では回収プラスチックの資源化、資源化された樹脂からフィルムを製造し再生品化、アパレル各社への販売などを検証。持続可能な事業として事業化する資源循環プラットフォーム「CicroMate(サイクロメイト)」に2023年12月1日より参加いたします。

■事業イメージ

▽回収対象プラスチックと減容

■当社の取り組み

 当社は本プラットフォームの資源化を担って参ります。分別して回収されたポリエチレン(以下「PE」)を再生樹脂に戻します。再生樹脂は、最終的にPE製のハンガーカバーに生まれ変わり、アパレルメーカーに納品されます。資源化を通じて、資源の循環プロセスの一翼を担ってまいります。

■事業背景

 国連によると、2050年には世界人口は98億人になると推計され、OECDの調査によれば、2060年までに世界全体の資源利用量は2倍(167ギガトン)に増加すると推計されています。大量生産・大量消費・大量廃棄を前提とする現在の経済システムは気候危機や資源枯渇、生物多様性の喪失、プラスチック汚染など様々な問題をもたらしています。こういった課題を次世代に先送りせず、“廃棄物による汚染を極力排除し、製品と原材料を循環させる”サーキュラーエコノミー(Circular Economy)“の実現が求められています。

 このようなサーキュラーエコノミー化の流れを受け、日本のアパレル業界においても、衣服を店頭で回収し、リサイクルやリユースをするなどの取り組みが進められてきました。しかし、サプライチェーンの過程で発生するハンガーカバーの廃棄物は、非常にきれいな状態で排出される廃プラスチックにも関わらず、現状ではほとんどがサーマルリカバリー(熱回収)に留まっていました。物流拠点や各店舗で発生するハンガーカバーの廃プラスチック(ポリエチレン、以下「PE」)をマテリアルリサイクルするためには、薄く広く分散した廃棄物を効率的に回収することが必要不可欠であり、そのために企業の枠を超えた横断的な仕組みを構築することが求められていました。

CicroMate(サイクロメイト)

英語で「循環」を意味するcirculationと「交差」を意味するcross、「素材」を意味するmaterial、「仲間」を意味するmateを取り込んだ造語です。業界の垣根を越えて資源を循環させる輪を広げていきたいという思いを込めています。 ファッションは人々のココロを楽しませてくれるもの。そのファッションに携わるアパレル業界の中で、地球に優しい取り組みを広げていくプラットフォームとして生まれました。

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